中小企業や個人商店の集客に、ホームページは欠かせない存在。
特に矯正・審美歯科は、一般保険診療と比べ価格が高い・治療期間が長いことから見込み客が複数サイトを比較検討してから決めるという特徴も。より一層集客のための工夫がホームページに必要になります。
また、スマートフォンが大普及し、電車の中では通勤・通学中の人が皆スマホを見ている時代。ホームページをスマホ対応させることは必須といって過言ではありません。
「集客のためのホームページ」という視点からみて、どの方法でスマホ対応させることが得策なのでしょう?後半ではスマホ対応・サイトリニューアルするときに知っていてほしいポイントについてご紹介します。
見込み患者が好感を持つホームページって?
POINT1:高価格・長期間だから!他歯科クリニックと比較検討されることを意識しよう
歯科のホームページを訪れた見込み客は、どんな事を考えながらホームページをみているでしょう?「この歯科クリニックは家から近いかな」、「裏側矯正をしたいけど値段はいくらなんだろう」等、クリニックの場所や料金についての情報を求めてみていることは容易に想像できますよね。
また、歯科の雰囲気が明るいか・働いている歯医者さんやスタッフはどんな人なのかといったことも知りたいはず。せっかく、あなたのホームページに訪問してくれたのですから見込み客にクリニックの強みやアピールポイントを分かってもらうことが大切です。
特に矯正・審美歯科では期間の長い治療や、保険が効かない高額な治療の多いことが特徴として挙げられます。そのため、見込み客は他歯科治療よりも比較検討する時間が長く、複数のクリニックから検討する傾向にあります。
ホームページで他競合クリニックと比べられることを意識し、自クリニックの強み・特徴を充分にアピールすることが重要。どのような客層がターゲットで、その客層のニーズを明確にしアピールポイントとしてメニューや価格設定に取り入れましょう。
「学生限定の矯正プランあります」「マウスピース矯正とホワイトニングのセット割引」といった強みを、ホームページの各所に目立つように載せましょう。アピールポイントが見込み客に魅力的に映る工夫が大切です。複数の矯正歯科と比較されても負けないメニュー・プランや価格設定の充実に加えて、それを見込み客に伝えることが重要ですよ。
POINT2:「口の中を診てもらう」ことで敷居が高いことを意識しよう
どんな歯科クリニックなのかイメージの湧く工夫をしよう
あなたの歯科クリニックの雰囲気と合致したホームページにすることで、見込み客にどんなクリニックなのか分かってもらいやすくなります。サイトデザインは、クリニックのイメージと合ったデザインにするべきです。
また、クリニック内の写真や動画を載せて、どんなクリニックなのかより分かるようにしましょう。Googleのインドアビューを載せるのもおすすめです。ぐるっと院内を見渡せるので、ひと目でクリニック内の様子を分かってもらえますよ。
スタッフのプロフィールを充実させよう
働いているスタッフの顔写真や経歴などを載せて安心感を持ってもらうことも大切です。写真を嫌がるスタッフもいるかと思いますが、「自分の口の中を診てもらう」ということを考えると見込み客は一つの壁を超えなければいけないはず。出来るだけ顔写真も載せましょう。
治療期間が比較的長い治療という点からも、各スタッフ・医院長のプロフィールの充実は大切です。
少しでも安心感を持ち、「歯科は怖いところ」というイメージから脱却してもらうためにも「清潔感のある明るい矯正・審美歯科」「相談しやすい・安心感のあるクリニック」といった雰囲気をホームページから見込み客に伝えることが重要です。
「長期的にお任せできる」と思ってもらえる工夫が大切!
さらに「口の中を診てもらう」ことで、他の業種と比べても見込み客が患者になるまでの敷居はぐっと上がります。具体的な治療方法やクリニックの考え方などもオープンなスタンスでホームページに掲載し、見込み客が歯科に対して安心感を持てるようにしましょう。
見込み客からすると「長くお付き合いすることになるかもしれない歯科」ですから、お任せしても大丈夫と思ってもらえるクリアで安心感の伝わるスタッフ情報の充実・より分かりやすい歯科の雰囲気を伝える工夫が必要です。
POINT3:「どこにあるか分からない」サイトは見込み客を逃してしまう
見込み客がサイトをみにきた際、知りたい情報がどこにあるのか分かりにくいとサイトから離脱されてしまいます。サイトの階層が複雑だったり、情報量が多すぎると「欲しい情報がどこにあるか分からない」ホームページの原因となります。
「裏側矯正の値段が分からないから他の歯科にしようかな」と見込み客を逃してしてしまったらとても勿体無いですよね。
「どのページに何が記載されているのか」がきちんと分かるサイトにする工夫が必要です。特に、「治療方法」「値段」「クリニックの場所」といった情報は見込み客が歯科を決める決定打となります。これらの情報はホームページ内のどこに載っているかがひと目で分かるようにしましょう。
レスポンシブってなに?スマホ対応で知っておいてほしいこと
POINT4:ホームページのスマホ対応はゼッタイ!
冒頭でも触れましたが、スマホが普及したことでスマホからのサイト閲覧はPCからの閲覧よりも一般的に多いです。実際に、私が担当している歯科クリニックでも閲覧数はPC:スマホ=1:2ほど。
各歯科によってバラつきは当然ありますが、この数からみてもホームページスマホ対応は必須と言ってもおかしくはありません。
ホームページがスマホ対応していないと、スマホからのユーザーはサイトから離脱しやすくなってしまいます。つまり、上の数字から単純に計算すると2/3の訪問者を失いやすくなってしまうことになります。
スマホ対応が必須なことはわかりましたが、具体的にはどんな方法でスマホ対応できるのでしょうか?続いてスマホ対応の方法と特徴をみていきましょう。
流行りのレスポンシブデザインって・・・?
スマホ対応を考えた時に、必ず問題となるのがスマホ専用サイトを作るか・レスポンシブWebデザインにするかということです。
どちらにしますかと業者に言われてもそもそも何がどう違うのかが分からないと決められませんよね。
レスポンシブウェブデザインとは、スマホ・タブレット・PCサイトを一つにまとめて作られていて、各デバイスのサイズによって自動で切り替わる新しいデザインのことです。
どういうことかというと・・・
PC版のサイズ
縮めていくと・・・タブレット版のサイズ
さらに縮めていくと・・・スマホ版のサイズ
分かるでしょうか?デバイスのサイズが変わるとカチッカチッとサイトのデザインがサイズに合わせて変わるんです。
スマホ対応するときのポイントとは
さて、ホームページをスマホ対応させようと思ったときスマホ専用サイトを作るか・レスポンシブWebデザインにするかはどのように考えれば良いのでしょう?
各特徴をまとめてみました。
- スマホ専用サイトの特徴
- 作成期間が短く費用も安い
- 大きなサイトリニューアルがカンタン
- スマホ専用・PC専用のコンテンツで分けて作成が可能
- レスポンシブWebデザインの特徴
- サイト作成の費用が高い
- 表示スピードが遅くなりがち:スマホ専用サイトと分けないことで容量が重い
- スマホ専用・PC専用のコンテンツが作りにくい
- ページ単位での追加や更新がカンタン
ホームページをスマホ対応させるということで考えると、スマホ専用サイトを作ったほうが費用も安く・短期間で作成することが出来ます。また、レスポンシブデザインは、サイトをリニューアルするのに時間とコストが掛かるというデメリットも。
流行りのレスポンシブWebデザインですが、コストと集客の面から考えるとスマホ専用サイトをサクサクっと作ってスマホからの見込み客の集客に集中した方が良いかもしれませんね。
ただし、どちらが良いかは今後のGoogleの動向(アルゴリズムの変動etc…)や広告の出稿の有無など様々な事柄が関わってきます。一概にどちらが良いとも言い切ることが出来ないのが現状なので、信頼できるWeb業者と相談して決めるようにしてください。歯医者さんが知っておくべきことで重要なのは、スマホ対応する方法は2種類あるけれど現在のホームページの有無・広告出稿の有無によって慎重に選ぶことが大切ということです。
まとめ
ホームページを患者の集客に繋げるためには、矯正歯科の情報が分かりやすく・かつ好感を持たれるように設計することが大切です。また患者として矯正歯科を訪問する敷居を下げてあげる工夫も重要。
また、スマホ対応する際にも流行りに流されるのでなく一番あなたの矯正歯科に適した方法を考えるようにしましょう。集客という視点で何が最も大切なのかを常に考えてホームページを充実させてくださいね。