検索クエリとは、ユーザーが何かしら検索する時、キーボードを使って入力した語句のこと。キーワードは広告を表示させるために、広告主が設定した語句のこと。
一見、同じように見える検索クエリとキーワードですが、本質は似て非なるもの。まず、この違いを理解しておくことがリスティング広告運用において重要になります。
極端な話、キーワードをチェックするだけではユーザーの検索行動(消費者行動)を捉えることはできないのです。
キーワードと検索クエリ、基本のキ
というキーワードを広告主(例:矯正歯科)が設定すると、
埼玉 裏側矯正
埼玉県 矯正歯科 抜かない
歯並び 矯正 埼玉
出っ歯 部分矯正 埼玉県
といった、実際にユーザーが入力した検索クエリに対して広告が表示されるわけですね。
検索クエリの確認方法は?
リスティング広告の管理画面では、キーワードを表示させた後、任意のキーワードを選択し、「検索クエリーを表示」(Yahoo!)、「検索語句」(AdWords)ボタンをクリックすると確認できます。
また、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleでもクエリをチェックするようにしましょう。広告管理画面で確認できるのは、あくまでも設定したキーワードに対するクエリに限られますからね。
検索クエリの基本的な2つの活用法
1.除外すべきキーワードを探る
というキーワードの場合、
姿勢 矯正 埼玉
猫背 矯正 埼玉県
のように、関係ない検索クエリに対しても広告が出てしまいます。他にも、骨盤、O脚、縮毛、小顔、巻き爪等、世の中には様々な矯正があるので、なかなか厄介です。
このような検索クエリを発見したら、除外キーワード(対象外キーワード)として登録し、広告が出ないようにしましょう。
2.追加すべきキーワードを探る
検索クエリをインプレッション数(表示回数)が多い順でソート。
「大人 矯正 期間」
のように「期間」を気にするユーザーが多いことが判明したら、広告グループ「矯正×期間」を追加。てな具合ですね。
ただ、検索クエリは本当に多岐に渡ります。ニッチなニーズを探るため、クエリを個々にチェックすることに加え、グルーピングして傾向を捉えることも大事です。
ちなみに、すべての検索クエリを確認できるわけではありません。AdWordsの場合、検索クエリ画面の最下部にある「その他の検索語句」に格納されているクエリがあることも知っておきましょう。
レポートには、24 時間前までにユーザーが使用した検索語句が表示されます。対象となるのは、過去 30 日間にクリックを獲得したか、クリックを獲得していなくても非常に多くのユーザーが検索した語句です。この条件に合わない検索語句は、[その他の検索語句] 行にまとめて表示されます。
引用元:「AdWordsヘルプ」https://support.google.com/adwords/answer/2472708
検索クエリを見ればミスも見える
リスティング広告運用でやってはいけない5つのクリティカルなミス
で取り上げた
1.キーワード違う!
2.掛け合わさってない!
3.酷いクエリで予算消化!
これらはキーワードの数値データを見てるだけでは、なかなか気づかないもの。検索クエリという生データを「目視」することが、やっぱり大事なんです。
リスティング広告の枠を飛び出そう!
検索クエリをリスティング広告運用だけに使うなんて、もったいない話です。
2. 短期間でできる矯正について、院長のスタンスを聞いてみよう
3. 矯正の期間について解説したWebページを作成しよう
4. 広告グループ「期間」を追加しよう
こんな具合に、検索クエリを元に顧客理解を深めたり、Webサイト改善を提案したり。活用の場を広げてみましょう。この場合、パンフレットのQ&Aにも使えそうです。
(おまけ)検索クエリ VS 検索クエリー
検索クエリはYahoo!プロモーション広告では「検索クエリー」、GoogleAdWordsでは「検索語句」と表記されています。
しかし、AdWordsヘルプでは「検索クエリ」ですし、Googleの検索結果は検索クエリー(231,000件)に対して、検索クエリ(3,920,000件)と大きな差が確認できます。
「検索クエリー一覧」のように可読性低下の原因にもなり得るので、「検索クエリ」を推奨します。
まとめ
繰り返しになりますが、検索クエリとは、ユーザーが何かしら検索する時、キーボードを使って入力した語句のこと。キーワードは広告を表示させるために、広告主が設定した語句のこと。
キーワードをチェックするだけでは、ユーザーの検索行動(消費者行動)を捉えることはできないのです(キッパリ)