Yahoo!プロモーション広告の「アドバンスドURLシステム」への移行期限が2016年10月に迫る中、Google先生が7月26日に「拡張テキスト広告」を正式リリースしました。
スマホ時代に対応した大きな変更なので、GoogleAdWordsを利用している方はぜひチェックしておいてください。
拡張テキスト広告とは?
一言でいうと「文字数が増えたよ」ですが、今までとの違いは管理画面を見れば一目瞭然。拡張テキスト広告の設定項目はこのようになっています。
※サンプルの広告文はGoogleヘルプのものを拝借しました(文字数に余裕があります)
項目 | 備考 |
---|---|
最終ページURL | 広告のリンク先URL |
タイトル1 | 半角30文字まで |
タイトル2 | 半角30文字まで |
パス(表示URL) | 2箇所、各半角15文字まで、省略可 |
説明 | 半角80文字まで |
従来のテキスト広告は見出しが半角25文字、広告文1・2がそれぞれ半角35文字で合計95文字。これが拡張テキスト広告になって140文字に増えたという具合ですね。
まぁ、文字数うんぬんよりタイトル(見出し)が2つに増えたことの方が大きな変化です。
Google先生の拡張テキスト広告関連URL
従来のテキスト広告はどうなるの?
今まで配信していたテキスト広告はそのまま利用できます。2016年10月26日(水)以降は新規作成・既存広告の編集共にできなくなりますが、配信が止まることはないので一安心ですね。
今すぐ、拡張テキスト広告に移行した方がいいの?
新規追加については、基本的に拡張テキスト広告で出稿してみましょう。
既存の広告文を一気に差し替えると、尋常ではない作業量が発生します。無理に新フォーマットに移行するのではなく、きちんと対応できるノウハウを蓄積してからでもいいと思います。
この記事を書いてる段階で、弊社は一部アカウントで効果的な拡張テキスト広告の作り方を探ってるところです。特に「タイトル2」の使い方については、いくつかの型を見出したいなと。
- タイトル1を数字で補足
- アクションを促す
- ブランド名・サービス名で統一
- 一番の差別化ポイントで統一
正直、テスト段階でCTR(クリック率)が下がるケースも出ています。広告文を何千、何万と入れ替えてから「こりゃあかん!あかんで!」となると危険ですよね。
文字数が増えたことをいいことに訴求ポイントを増やし、「コールアウト表示オプション」や「サイトリンク表示オプション」の文言とダダかぶりするとカッチョ悪い広告になりがちです。
拡張テキスト広告のデメリット
デバイスの指定ができない
今までは、スマホ向けの広告は「デバイス設定」のチェック1つでできましたが、その機能が無くなりました。パソコンとスマホで広告文を書き分けにくくなったわけです。
キャンペーン単位でデバイスを分けていれば問題ないのですが、ちょいと残念です。
リズムが狂う
従来のフォーマットで慣れていると、広告作成時にリズムが狂います。五・七・五に慣れてるのに、「今日から俳句は七・七・五・七・七になりました」と言われた気分です。(埼玉県・40代男性)
拡張テキスト広告は「パス」で一捻り!
パスは広告文と一緒に表示されるURLですが、普通に考えるとホームページのフォルダ名を入れると思ってしまいます。
example.com/service/price
のように。この項目は省略できるので、何も考えず空欄にする人も多いと思います。
でも、パスにはフォルダ名を入れるという縛りは一切ありません。日本語だって使えます。
Googleのヘルプにも、「ユーザーが広告をクリックしたときに表示されるサイト内の場所を示すため、この項目に入力するテキストを使って、広告で宣伝する商品やサービスを詳細に説明する必要があります。」とあります。
つまり、このような指定をしてもOKなわけです。
そう。。。広告の一部として利用するのが得策なわけです。この例はGoogleヘルプ内の広告を引用させていただきましたが、パスはオリジナル。第一印象がまったく変わりましたよね?
最後に
「拡張テキスト広告はパスが肝?GoogleAdWordsの大変化を乗り越えよう!」いかがでしたか?
URLオプション等、機能の説明をはしょった部分もありますが、まずは何個か作ってみてください。
そして、管理画面の「広告のプレビュー」ではなく、パソコン・スマホの実機で自作の広告文を目視!競合の広告文と見比べる!これが一番大事なわけです。