Yahoo!の「アドバンスドURLシステム」でGoogle Analyticsのパラメータを付けるには?

[著]
アドバンスドURL形式(推奨)

Yahoo!プロモーション広告の「アドバンスドURLシステム」への移行ですが、2016年10月から従来のURL形式での配信が順次停止されるとのこと。。。遅くても9月中には作業を終えてホット一息つきたいものです。

この6月に移行機能が提供されるとアナウンスされてますが、それはそれ。新規設定の予習がてら、スタッフへの共有がてら記事にしておきます。

※2016年6月29日(水)に移行機能がリリースされました

追記(随時更新)

アドバンスドURLシステム「一括移行」がリリースされました

2016年6月29日(水)に広告管理ツール上で移行作業ができるツールがリリースされました。ボタン一発で作業は完了しますが、以下ご注意ください。

  • 1広告グループ内の広告文が26以上あると移行できません(制限にかかる)
  • 移行後も既存の広告文はONのまま
  • パラメータは「最終リンク先URL」にそのまま入るので、アドバンスドURLの恩恵をうけたい場合は別途作業が必要です(当記事参照)
  • 一括移行に失敗したり個別に最終リンク先URLやトラッキングURLを編集したい場合、広告一覧画面に新しくできた「URL一括編集」が便利です

詳細は下記URLをご覧ください。
http://topics.marketing.yahoo.co.jp/ss/advanced-url/upgrade-tool.html

アドバンスドURLシステムの概要とスケジュール

これは説明が長くなるので、特設サイトをじっくりご覧ください。移行作業は面倒ですが、アドバンスドURLのメリットは少なくないので個人的にはウェルカムです。

「アドバンスドURLシステム」移行のご案内
http://topics.marketing.yahoo.co.jp/ss/advanced-url/top.html

アドバンスドURLへの移行にあたって注意しておきたい3つのこと

1.再審査がかかる

現在使用できない記号を使った広告文、以前の広告掲載基準でパスした広告文に再審査がかかります。医療機関のアカウントは特に要注意ですね。

2.数値データが引き継がれない

当然といえば当然ですが、「新規広告文の入稿」という扱いなのでデータは引き継がれません。広告文のABテストはアドバンスドURLへの移行作業を考慮して実施したいものです。

3.広告管理ツールのインポート機能がなくなる

インポ大好き人間だったので、個人的にはこれが一番ショックです。キャンペーンエディターのインポート機能を使いましょう。AdWords Editorの使いやすさと比べても仕方ないので、使いこなせるようがんばりましょう!

くまのこーちゃん「まじか?」

念のためおさらい(従来のURL形式の場合)

http://www.example.net/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_term={keyword}&utm_campaign=キャンペーン名(任意)
utm_term={keyword} 検索キーワードが自動的に入る呪文

今までは、こんな具合にすべての「リンク先URL」にAnalytics用のパラメータ(太字部分)を付けてましたよね。シンプルに管理するときはキャンペーン名ではなく社名やサービス名などで統一したりと。

アドバンスドURLでGoogle Analyticsのパラメータを付けるシンプルな方法

これがアドバンスドURLだ!

いよいよ本題ですが、アドバンスドURLシステムではURLの設定項目が増えます。ざっくり把握してからGoogle Analyticsのパラメータにトライしましょう。

表示URL(必須) リンク先のドメイン名
最終リンク先URL(必須) リンク先のURL
スマートフォン向けURL スマホのリンク先URLが異なる場合
トラッキングURL 各種パラメータや効果測定ツールのURL
カスタムパラメータ トラッキングURL内の変数を定義

1.アカウント設定情報で「トラッキングURL」を設定する

アカウントにトラッキングURLを設定する

Yahoo!スポンサードサーチの「キャンペーン管理」を開いたら、アカウント名の下の「アカウント設定情報」→「アカウント設定情報を変更」をクリックします。

「その他の情報」で「トラッキングURL」を設定すると、アカウント全体に反映されます。

■トラッキングURL(そのままコピペを推奨)
{lpurl}?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_term={keyword}&utm_campaign={_campaign}
{lpurl} 最終リンク先URLが自動的に入る呪文

キャンペーン単位でトラッキングする必要がない場合「utm_campaign=社名やサービス名(任意)」と設定すれば、このステップだけで作業は終了します。

2.キャンペーン毎に「カスタムパラメータ」を設定

キャンペーン毎にカスタムパラメータを設定する

次に、キャンペーン名の下の「キャンペーン設定情報」→「設定内容を編集」をクリックします。

「その他の情報」で「カスタムパラメータ」を設定します。左側が変数名、右側がキャンペーン名ですね。キャンペーン名に日本語が入る場合はツールでエンコードしておきましょう(UTF-8)。

ちなみに、キャンペーン名「01.ご指名」をUTF-8でエンコードすると、「01%2e%e3%81%94%e6%8c%87%e5%90%8d」となります。

URLエンコードツール
http://www.tagindex.com/tool/url.html

以上です。

これだけで今まで通りGoogle AnalyticsでYahoo!スポンサードサーチ経由のキャンペーン名とキーワードが見れるようになります。

もちろん、「最終リンク先URL」には今までのようなパラメータをつける必要はありません。「1.」でアカウント全体に「トラッキングURL」を仕込んだので、カスタムパラメータだけいじればOKというわけです。

また、クイックリンクオプションのカスタムパラメータには、キャンペーン名の代わりに「quickLink」とでも入れておきましょう。

広告文や広告グループもAnalyticsで見たい場合

あまり推奨しませんが、Google Analyticsで広告文や広告グループのデータも見たいというマニアな方は、「トラッキングURL」に「utm_content={_任意の名称}」を追加して管理してください。

{lpurl}?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_term={keyword}&utm_content={_textad}&utm_campaign={_campaign}

として広告文や広告グループに応じたカスタムパラメータを割り当てればOKですが。。。

  • 広告文の種類が多い場合は、訴求内容毎にカスタムパラメータを割り当てる
  • 広告グループが多い場合は、キーワードの属性によってカスタムパラメータを割り当てる

など工夫した方がいいです。

また、広告文と広告グループを両方管理するとグチャグチャになること必須です。用途は1つに絞りましょう。

まとめ

Yahoo!の「アドバンスドURLシステム」でGoogle Analyticsのパラメータを付けるには?を最後までお読みいただきありがとうございます。

あえて細かい説明を省いた箇所もありますが、基本的にはこれで問題ないはず。ご指摘があれば、コメント欄やお問い合わせフォームからいただけると嬉しいです。


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