アクセス解析で把握しておきたいのが「曜日・時間」のトレンドです。ユーザーは平日と週末どちらが多いのか。コンバージョンはいつ発生してるのか。そんなデータが分かれば、リスティング広告改善の道も見えてきそうですよね。
Googleアナリティクス(PC)でもカスタムレポートを利用すれば数値や折れ線グラフで把握できますが、分かりやすく見える化するためにはエクスポートしたCSVをExcelで処理する作業が必要。これがなかなか面倒です。
そこでお勧めなのが、Googleアナリティクスのアプリ。移動時間に片手でトレンドを把握できちゃいます。
まずは無料アプリをダウンロードしよう
GoogleアナリティクスのアプリはiOS版もAndroid版も用意されてるので、ちゃちゃっと入手してください。非正規アプリがいくつか出てますが、今回はGoogle先生御大の公式版を使います。
Googleアカウントでログインしよう
アプリを開いたらGoogleアカウントでログインします。もちろん、普段Googleアナリティクスを利用してるアカウントです。
次に画面左上のバーガーメニューをクリック。確認したいホームページを選び(赤枠)、とりあえず「ホーム」を選びます。
※ちなみに「バーガーメニュー」で検索すると、モスバーガーやマクドナルドのホームページが出てきます。「バーガーメニューって何?」という方は「バーガーメニュー CSS」や「バーガーメニュー スマホ」でググってください。
ユーザー(時間帯別)をチェック
ホーム画面に移動すると「リアルタイム」のアクセス数や「ユーザーサマリー」が見えますが、そこはすっ飛ばして「ユーザー(時間帯別)」までスクロールすると・・・
「曜日・時間」のトレンドが一目瞭然!!
ユーザー数の多い日時が自動的に色付けされてるのが嬉しい限り。アクセス解析レポートにそのまま貼り付けられるレベルです。アクセス数が少ないホームページの場合は解析期間を半年~1年に設定しましょう。
そしたら、右側にあるスパナアイコン(赤枠)をクリック。
指標とセグメントを操ろう
このアプリが便利なのは、指標・ディメンション・セグメントを変えて様々なデータを瞬時に見える化できる点です。
指標
時間・曜日のトレンドを知りたい項目を選びます。ユーザー、オーガニック検索数、目標の完了数、コンバージョン率等がプリセットされてます。
ディメンション
今回は「時」で固定です。
セグメント
指標をさらに絞り込みたい場合に使います。プリセットされてる有料のトラフィック、モバイルトラフィック、検索トラフィック等の他にPC版のGoogleアナリティクスで作ってあるカスタムセグメントも利用できます。
特定のコンバージョンを達成したユーザーやFacebook広告ユーザー、メルマガからの流入等を作っておくと便利です。
例えばこんな感じです
ホームページ1
指標は「ユーザー」ですが、極端に平日9時~17時に偏ってます。サラリーマン対象のホームページなので想定通りです。
指標を「目標の完了数」に変えてみました。ユーザーと全く同じ傾向ですね。念のため、指標をモバイルトラフィックにしたり、セグメントで広告ユーザーに絞り込んでみても同様。どうやら広告運用はいい感じのようです。
ホームページ2
別のホームページはこんな感じ。指標は「ユーザー」です。週明け・昼間にアクセスが多いようですね。
指標を「目標の完了数」に変えるとガラッと変わりました。ユーザー数の少ない土曜日にコンバージョンする人が多いようです。
これだけでも「平日昼間に調べて週末にコンバージョンする人が多い」というトレンドが分かり、以下の仮説・施策が浮かんできます。
- 少なくとも1週間はリマーケティング広告が有効っぽいぞ
- 土曜はご指名検索の入札を強めてみる価値あるぞ
- 会社は休みだけど週末も電話対応した方がいいぞ(転送電話でOK)
最後に
「Googleアナリティクスアプリのディメンション『時』が予想外に使える件」いかがでしたか?
曜日・時間のトレンドとターゲット層のライフスタイルがマッチしているか?そもそもターゲット層の動きが想定と違うのか?グラフを切り替えながら、いろんな仮説を立ててみると楽しいですよ。
アプリだけでは把握できないデータもあるので、PC版と合わせて活用してみてください。