リスティング広告は、広告主側でキーワードを選び、そのキーワード(または類似キーワードなど)で検索した人が広告をクリックすることで費用が発生します。しかし、配信設定やキーワード選びなどをきちんとチェックしないと、広告費の無駄使いになってしまう可能性があります。今回は、そんなリスティング広告の配信設定・キーワード選出で広告費の無駄使いをしていないかをチェックしてみましょう。
地域設定は妥当か
GoogleのadwordsもYahoo!プロモーション広告も、設定項目の中に地域設定があります。この地域を設定すると広告が配信される地域を限定出来ます。
全国発送している通販サイトなどであれば別ですが、例えば都内に店舗が一つのみの歯科医院であれば全国に広告を配信するのは広告費の大きな無駄使いになってしまいます。大阪や北海道などの遠い場所で歯科を探している人にもクリックされてしまう可能性があるからです。あまりにも地域を限局(歯科医院のある市町村のみなど)しすぎるのも広告自体がほとんど表示されなくなってしまうので良くないですが、工夫が必要です。東京周辺の県までには配信する・東京都以外の地域の入札単価を下げるなどの設定をすれば、より効果的+無駄なく広告費を使えます。
他にも、「半径何メートル以内にいる人」を地域設定することができるので、お店の近くで検索している人への入札単価を調整すればより近くにいる人に広告が表示されやすくなります。適した地域設定にする工夫をしましょう。
除外キーワード設定を定期的にしているか
絞込み部分一致などで出来る限り無関係なキーワードでの検索クリックを減らしても、予期せぬ検索からクリックがされてしまうのはある程度仕方がありません。定期的に、検索語句をチェックして一度無駄なクリックがされたキーワードは排除されるように除外キーワード設定しましょう。ある程度、予想がつくものは先に除外にしておくことも一つの方法です。
ex. 歯科医院での除外キーワード
背筋の矯正で調べる候補は除外したい→「背筋」「猫背」などのキーワードは絞りこみ部分一致で最初から除外すると「背筋 矯正」で調べた人には広告が表示されない
ただし、Yahooの除外キーワードの設定できる数は、キャンペーン単位で5000個まで・広告グループ単位で登録キーワードと合わせて2000個までとGoogleに比べて数が少ないので注意が必要です。(Googleでは100,000キーワードまで登録出来ます。)登録可能数との兼ね合いをみつつ、表示回数の多いものから除外キーワードに設定することも大切です。
競合が多いキーワードを選んでいないか
人気のキーワードは、当然他ライバルが多く、入札価格も高くなります。いくら自社の商品やサービスと関連性の強いキーワードでも1クリックに対する費用が高すぎてはコストがかさんでしまいます。
類似キーワードで探してみるのも一つの方法です。Weblio類似語辞典では、キーワードを入れると類語を検出してくれます。
参考:Weblio類似語辞典 http://thesaurus.weblio.jp/
また、人気キーワードを含んでロングテールにして設定するのも得策です。adwordsのキーワードプランナーでは、キーワードを入れると、過去の検索ボリュームと一緒に関連性の高いキーワード候補を出してくれます。登録するキーワードをロングテールにするだけで、入札価格がかなり低くなることもあるので有効に活用しましょう。
adwordsキーワードプランナー
まとめ
いかかでしょうか。リスティング広告は他宣伝広告と違い、無駄を出来る限り省くことが出来る広告です。限りある広告費を最大限有効に使えるように、無駄なクリックがされないようにしましょう。