秋といえば、紅葉を見に行ったり梨もぎ・栗拾いなど日帰り旅行や一泊での旅行などに出向く人が多い季節といえるのではないでしょうか。
旅行会社などではそのような短期旅行者に向けた広告を発信すると思いますが、そもそもそのような短い旅行に出かけたいと思っている人はどのように宿や目的地をwebで探すのでしょうか。
旅行客の検索してからの行動パターンはこんなに違う!
旅行といっても、車や電車で一、二時間で出向けるような距離の旅行や海外旅行のように飛行機で長期間出かける旅行と様々です。そこで注目するのが、長期的に、比較的予算が高い旅行を目的として検索している人と短期的で予算も低い旅行に出かけようとしている人とでは検索してからの行動パターンが違うということです。
長期旅行に出かけようと考えている人は、旅行会社のサイトを何個も見て比較検討する傾向にあります。せっかく長い休暇を取って貯金を使って出かけるので、安易に決めたくないといった考え方です。
それと比較すると、日帰り・短期旅行に行こうと考えている人達は目的に合っていて予算と条件が合っていれば、旅行会社を決定するという傾向にあります。一概に皆がそうという訳ではありませんが、日帰りや一日出かけるのであれば何時間もかけて旅行会社を比較検討する人は少ないでしょう。ある程度のクオリティーとお得な情報があれば決定するはずです。
戦略1:上位表示で短期旅行客を逃がさない!
見込み客のweb上での行動パターンが異なるのであれば、SEOの順位・リスティング対策も検討しなければならないことは変わってきます。
長期旅行を考えている人向けは、順位が多少低くても他社に比べてアピールできるポイントがあれば検討されるでしょう。
しかし、短期旅行を検討している人ではどうでしょうか。どんなに独自の強みがある旅行会社であったとしても、表示される順位が低いのであれば多くの見込み客を逃してしまいます。SEOの順位が低いのであれば、WEB広告を出して見込み客を逃さないことが大切になります。
季節性のキーワードについて知ろう
秋の旅行に出かける人向けに広告を出すことにした場合、「紅葉狩り」・「梨もぎ」といった単語は季節性のキーワードであることに注意しなければいけません。
季節性のキーワード(「クリスマス」、「花見」、「かき氷」など)は、その季節に極端に検索されるという特徴がある単語です。なので、その期間にキーワード単価が急上昇します。多くの人達が、検索数が上がっているキーワードを買って商品やサービスを売りたいと考えるからです。
しかし、せっかくキーワードを買って広告を出そうと思ったのに、キーワード単価が高騰しているのではすぐに広告予算を使い切ってしまって効果が出ないのではないかと考えるかもしれません。
戦略2:限られた広告予算は投入時期を計画的に!
季節性のキーワードには、もう一つ特徴があります。他のキーワードに比べてその季節に向かって山型を描くように検索数が上昇するということです。なので、キーワード単価も同じように山型に上がります。しかし、同じ山型を描いていてもピークに達する時期にはズレがあり検索数の山よりも少し遅れてきます。これがポイントです。
検索数が上昇している最初の時期には、まだキーワード単価は安価なのでその時期に広告費を多く投入します。検索数がピークに達し、下降し始める頃にはおそらくキーワード単価はピークに達するでしょう。その頃には広告費は使い切る程度の量が残っているといった戦略はどうでしょうか。前半の検索数が上昇している時期の予算を多くし、後半には少なくするといった方法です。
ここでは予算を使い切るのが前提でしたが、そうでなくても前半の時期に広告を出すというのは、後半の時期に出すよりも費用に対する結果は出やすいはずです。
(2014年 「梨もぎ」での年間検索数の動向 Googleトレンドより)
まとめ
短期旅行に出かける人の検索してからの行動パターン・季節性キーワードの傾向を理解することで、見込み客を逃さないようにしましょう。