その上位表示、ぬか喜びかも?検索順位でよくある2つの勘違い

[著]
上位表示のハズでした

世の中、「Google検索結果の右側から広告枠が消えてもうた!」という話題で持ちきりですが、その「検索結果」について意外に勘違いしてる人が多いようです。

広告が出た消えた、順位が上がった下がったで一喜一憂する前に、現在の基本的な仕様を確認しておきましょう。

1.検索する場所によって順位が違うだとう?

歯医者、宅配ピザ、映画館、カフェ、税理士のように地域性の高いキーワードで検索すると、実は検索した場所によって順位が変わります。

例えば、渋谷で「税理士事務所」と検索すると・・・

渋谷で検索「税理士事務所」

このように、検索した場所(渋谷)のGoogleマップが表示されます。たくさんの税理士事務所がマークされてますね。実際の検索結果には、以下の順番で並びます。

1. リスティング広告枠(最大4つ)
2. Googleマップ(キーワードによっては出ませんよ)
3. 関連Webサイト(いわゆる上位表示的なやつ)
4. リスティング広告枠(最大3つ)
5. 関連キーワード

ちなみに、札幌で「税理士事務所」と検索すると・・・

札幌で検索「税理士事務所」

やっぱり、札幌のGoogleマップが表示されるというわけですね。

地図内の順位については、「税理士事務所」、「税理士」、「税理士法人」でそれぞれ入れ替わりますが、基本的に「検索場所からの距離」と「検索キーワードと事務所名(店名)のマッチ度」、「レビュー数」等の要素で変わります。

GRCのような検索順位チェックツールを使ってる場合も、ツールを動かしてるパソコンの場所(IPアドレス)によって順位が変わるので要注意。

検索「税理士 渋谷」のように地名を入れると、基本的に全国同じ検索結果ですからね。

ベニスアップデートのおかげ

この仕様変更は2012年2月のベニスアップデートで実施されました。

ウェブ検索結果をローカライズするベニスアップデート

ベニスアップデートとは、地域依存性の高い一般キーワード(弁護士、病院、宅配弁当、水族館、レストラン、カフェ、バー、映画館、クリーニングなど)で検索した時に、ウェブ検索結果をユーザーの検索場所に基づいてローカライズするアルゴリズムの変更だ。例えばユーザーが東京都渋谷区内で「水族館」と検索すると、ウェブ検索結果にはいくつかの渋谷区周辺の水族館へのリンクが含まれる。しかし愛知県名古屋市から同じく「水族館」と検索すると、今度は名古屋市周辺の水族館へのリンクが含まれる。このように、検索ユーザーの現在地(検索した場所)に関連するように検索結果をパーソナライズするのがベニスアップデートだ。

http://ascii.jp/elem/000/000/963/963702/

2.俺と君とで順位が違うだとう?

例えば、ココ街で一番人気の記事は「クリエイターズスタンプ」や「LINE クリエイターズスタンプ」で上位表示されています。

パーソナライズド検索の場合

私のパソコンでググると5位と、なかなかのポジションです。

ただ、これには「パーソナライズド検索」という力が働いているのです。シークレットモードで検索すると・・・

シークレットモードの場合

8位ですね(笑)。あまり差のない例で申し訳ありませんが、検索する人の

  • 訪問したWebサイト
  • 過去に調べたキーワード
  • 検索した場所
  • ソーシャルメディアでの繋がり 等

によって個別に検索順位が変わるよ。というわけです。

シークレットモードの開き方(GoogleChrome)
Windowsのショートカット Ctrl+Shift+N
Macのショートカット コマンド+Shift+N
スマホの場合 「新しいシークレットタブ」を開く

まとめ

ベニスアップデートとパーソナライズド検索、ウェブ業界の人なら知ってて常識なのですが、意外に知らない人が多いので記事にしてみました(チラッ)。

「うちは1位に表示されてるから大丈夫!安心せい!」という方、要注意。

その上位表示、ぬか喜びかもしれませんよ。


10万いいね!目指してます。

   

   

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