今では、税理士事務所がリスティング広告を出すことは普通になりましたが、「地名×会社設立」や「相続税×税理士」等のベタなキーワードは1クリック数百円で高値安定してます。
広告を上位表示させるためには、1クリック1,000円前後かかるキーワードも珍しくありません。そのため、せっかく広告を始めたのに、「費用対効果があわないではないか、明智くん!」と、数ヶ月で撤退・・・という話をよく耳にします。
税理士事務所といっても規模は様々ですが、1箇所に拠点を構え、先生自身と税理士を目指すスタッフ数名で運営してるケースがほとんど。顧問先は別として、無料相談を申し込んできた見込み客には事務所まで足を運んでもらう(ことが多い)という点で、飲食店や美容室のような店舗型ビジネスに近いと言えます。
であれば、店舗型ビジネス同様、リスティング広告の「地域ターゲティング」をもっと突き詰めるべきです。
確度の高い地域に絞り込む!!
「会社設立 費用」のようなキーワードの場合、都内に事務所がある場合でも隣接する県まで配信エリアを広げてると思います。
しかし、千葉県も埼玉県も神奈川も・・・広いです。広すぎです。千代田区に事務所があるのに、そうそう房総半島や秩父から申し込みがあるわけがありません。
絞り込みのヒントは路線です。事務所から電車で通勤圏内(60分が目安)の市町村をピックアップして、地域ターゲティングしてください。相続案件の場合、お金持ちの多い駅から半径1~2kmだけはピンポイントで入札価格を30%アップ!といったやり方も有効です。
広告費がジャブジャブあれば、一般キーワードで遠くの見込み客を狙ってもいいのですが、確度を大事にしたいものです。
また、配信エリアに合わせて、Webサイトにも簡単な路線図や目安の時間、乗り換え回数を書いてあげるのが大人な対応というものです。
地名との掛け合わせは全国配信!!
「会社設立 渋谷」のような、地名との掛け合わせキーワードは、あえて日本全国に配信してみてください。正直、エリア外からの検索回数はたかがしれてますが、「佐賀にいるけど、渋谷で会社設立しとうと!」という方へアプローチできます。
地方ほど競合が少ないので、実は狙い目です。検索回数はさらに少なくなりますが、「駅名」との掛け合わせも忘れてはいけませんよ。
地域ターゲティングは精度の問題はありますが、それでも使わない手はありません。実は、有効なキーワードがさほど多くない税理士業界だからこそ、地域にこだわることがリスティング広告で負けないポイントなのです。