派遣会社の悩みは、「派遣先はあっても登録者が集まらない」に尽きます。
一般労働者派遣の会社は認可基準が厳しくなったこともあり年々減少してますが、平成27年3月時点でも約17,600社と、決して少なくはありません。
平成21年3月の約27,500社と比べると、まだマシですが、派遣を希望する母数は景気にも左右されるため、安定して登録者を集めることにどこも躍起になってます。
登録者の獲得はリスティング広告上もかなりの激戦区となっていて、薬剤師や看護師等の専門職だと、1クリック1,000円を超えるキーワードがザラにあります。中には5,000円を超えるキーワードも・・・。
もちろん、SEO対策も検索数の多いビッグワードの検索結果には、誰もが聞いたことのある大手派遣会社のWEBサイトがズラッと並んでます。小さな派遣会社は「地名×派遣」で上位表示できればラッキーといった所が現状です。
つまり、少ないアクセスをいかに登録に結びつけるか?を追求する必要があるのです。
1.商品は何?
通販サイトであれば当然、お米や洋服などの売り物が商品となりますが、派遣会社の商品は何でしょう?
そう、「求人情報」です。
ですが、せっかくCMSを組んで簡単に登録できるようにしたにも関わらず、中身の薄い何の魅力もない求人情報のまま公開しがち。これでは登録者が集まるわけはありません。
「どうせ数名派遣したら終わりなんだから、これでいいだろ」と思う気持ちも分かりますが、「商品=求人情報」という意識で作りこむ姿勢が大事です。競合の求人情報から学んでみてください。
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2.職種特化
大手派遣会社ほどの信用力があれば、様々な職種を1つのサイトで扱ってもいいのですが、そこまで信用のない小さな会社は職種毎にサイトを分けると効果的です。
単なる派遣会社より、「英文事務・経理に特化した派遣会社」、「あなたの技術が活かせる・伸ばせるエンジニア専門の派遣会社」の方が、対象者にはグサッと刺さりますよね。
特に力を入れていきたい職種から徐々に増やしていくといいでしょう。予算が厳しいようであれば、職種特化のLP(ランディングページ)もオススメです。
3.スマホ対応
派遣の仕事を探す人も、どんどんスマホにシフトしています。派遣会社のWEBサイトは、お仕事検索機能がついてると思いますが、高機能になればなるほど項目が細かくなり、スマホだと操作が厳しい・・・貴重な見込み客がどんどん去ってしまいます。
GoogleAnalyticsで確認すると分かりますが、派遣業の場合、少なくても50%以上がスマホユーザーのはずですし、職種によっては60%以上ということも珍しくありません。広告予算を削ってでも、早急にスマホ対応してください。
まとめ
「小さな派遣会社がWEBで登録者をザクザク集めるための3つのヒント」いかがでしたか?
派遣登録者を集めることは並大抵のことではありません。登録者からしてみれば、履歴書に残る一大事を託す会社を探しているのですから。
まだまだ考えられる施策はありますが、まずはこの3つのヒントを着実に改善していくことから始めてみてください。