「ネット経由の見込み客は質が悪い」、「資料請求はくるけど来店に繋がらない」、「新規客がリピーターにならない」
いずれもネット集客のあるあるですが、そもそも、顧客・見込み客の「集め方」に問題があると考えたことはありますか?
最近の事例も踏まえ、ネット集客で顧客を選別するフィルターについて記事を書いてみました。
※やたら長くなるので、顧客・見込み客をまとめて「お客さん」と表記します
そのキーワードで検索する人、どんな人?
リスティング広告で、「料金、価格、費用、予算、安い、格安、無料」といった料金関連のキーワードはお約束ですよね。「格安 航空券」等、激戦区のキーワードはざらにあります。
でも、料金関連のキーワードで検索する人は本当に欲しいお客さんでしょうか?
安さを売りに価格競争に真っ向勝負しているなら何ら問題ありませんが、そうでなければ一考の価値があります。ひどい値引きを要求してきたり、契約間際に「あっちの方が安いから」と、お金のことしか気にしない人を相手にするのは疲れますからね。
いきなり全部停止するのはちょっと…という場合、料金・価格系は残して、安い・格安系だけ停止してみるのもありです。
悩み関連のキーワードにも要注意
エステサロンやスポーツジムがダイエット系のキーワードに出稿するのは当たり前ですが、空手教室の場合はどうでしょう?ダイエット目的の女性ばかり集まり、教室の雰囲気が変わってしまうかもしれません。
とある教育業界では、引きこもり関連のキーワードが稼ぎ頭になっていますが、これも同様。ネガティブなキーワードは特に注意しなくてはいけません。
キーワード選びにフィルターをかければ、欲しいお客さんが集まりますよ。
無料は無料、相談は相談
サービス業のWebサイトでよく見かけるのが、「無料相談」や「無料メール相談」です。いきなり契約、受注に結びつけるのは難しいという判断で、まずは敷居の低いステップを用意しておくというわけですね。
でも、無料相談で集めたお客さんは本当に相談で終わり、お金にならないのが現実。時間ばかりとられて、ほとんど仕事に結びつかないという話をよく聞きます。
少額でもいいので有料化したり、相談ではなくコンサルティングに名称を変えたり、いっそ止めてしまったり、業種・職種によってケースバイケースですが、解決策を考えてみましょう。
とあるWebサイトは当初「●●相談所」というサイト名でしたが、やっぱり相談止まり。名前を変えた途端に受注が増えたというケースもあります。
ファーストステップにフィルターをかければ、欲しいお客さんが集まりますよ。
入力項目は少ない方がいい?
人材業界はとにかく就職、転職したい人を集めることが生命線。最近は売り手市場ですから、なおさらです。
登録者を増やすための施策として、登録フォームの入力項目を簡素化し、「わずか3分で登録完了!」といった打ち出し方をしがちですが、これが落とし穴だったりします。
もうお分かりだと思いますが、登録の敷居を下げることで、登録者の質も下がってしまいます。10分、20分かかろうが、こちらが欲しい情報を丹念に打ち込んでくれる人を集めた方が、結果的にビジネスが好転するようです。
愛をこめてフォームにもフィルターをかけてみましょう。
まとめ
ある意味、ネット集客の定石を覆すような記事ですが、いかがでしたか?
本文中にも書きましたが、本当にケースバイケースなので、安易にキーワードを停止したり、無料相談を止めたり、フォームの項目を増やすのは危険なので、自己責任でお願いします。
私でよければ、いつでも相談をお受けしております。有料で。