2015年もあとわずかとなりました。一年の総決算として、Google流行語ランキングと日経トレンディによるヒット商品をご紹介します。本稿では、検索エンジンでの人気度をチェックできる、Googleトレンドでのデータを使いながら分析していきたいと思います。
Googleトレンドを使うと、その時の消費動向や社会的な興味関心など、目に見えにくい事柄を視覚的に見ることができます。流行語やヒット商品の分析にはもちろんのこと、来年流行る言葉や商品を見つけることもできるかもしれません。それでは早速、Google流行語ランキングから見ていきましょう。
目次
Google検索による2015年大賞は・・・
検索エンジンの最大手、Googleによる流行語ランキングです。ユーキャンが主催している新語・流行語大賞とは異なり、データに基づいて順位付けされていることが一番の特徴。
Googleトレンドのグラフと照らし合わせながら、順にご紹介・分析していきましょう。なお、当ランキングは2015年1月1日から2015年11月30日までの検索結果をもとに作成されています。
とその前に、2014年のGoogleランキングを復習しておきましょう。下記が、2014年の急上昇ランキングです。
- 2014年Googleランキング
- 1位 ワールドカップ
- 2位 妖怪ウォッチ
- 3位 ソチオリンピック
- 4位 台風
- 5位 アナ雪
- 6位 錦織圭
- 7位 羽生結弦
- 8位 デング熱
- 9位 高倉健
- 10位 御嶽山
2014年は、スポーツや災害に関するワードが目立つランキングでした。サーカーW杯やソチオリンピック・パラリンピックなど、印象的なシーンがたくさんありましたよね。
甚大な被害をもたらした台風や、御嶽山の噴火、デング熱などのニュースもありました。さて、2015年のランキングはどのようなものになったのでしょうか。
それでは、いよいよ今年のGoogleランキングの結果をみていきましょう。
1位 マイナンバー
Google検索において1位となったワードは、マイナンバーです。2015年上期のランキングではベスト10には入っておらず、圏外でした。マイナンバー法の成立を控えた8月ころから、だんだんと順位が上昇。
マイナンバー法が成立された9月にはいったんは下降したのですが、マイナンバー詐欺や通知カードの誤配などのニュースの影響もあり再び検索量が急上昇しています。
マイナンバーとは、国民全員に番号をふることで、税や社会保障に活用する制度のこと。マイナンバーの通知は205年10月から開始され、マイナンバー制度そのものは2016年1月にはじまります。マイナンバー制度の最大のメリットは、手続きの簡略化です。
これまでは、基礎年金番号や保険者番号など、制度ごとに異なる番号が割り振られていました。マイナンバー制度によって、各人の情報が一つの番号に集約されるため、これまで冗長になっていた手続きが減るのです。
さて、ニュースで取り上げられることの多いマイナンバーですが、今後も頻繁に話題になることが予想されます。例えば、来年の確定申告(2?3月)です。e-Taxに使う電子証明書の期限が切れる場合、マイナンバーの個人番号カードが必要になります。
しかし、個人番号カードの発行がどれくらいで行われるのかは不透明なので、確定申告に間に合わないケースが出てくると言われています。はじまって間もないサービスということもあり、年が明けた2016年も注目のワードになることは確実でしょう。
2位 ラッスンゴレライ
2015年に大ブレークした芸人、8.6秒バズーカーのネタですね。「ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん」のフレーズも、社会現象と言えるまでに流行しました。2015年上半期の流行語ランキングでは1位だったのですが、通年では2位となっています。2015年の下期に入るころには検索インタレストも大幅に減少しています。2016年はどうなのでしょうか…。
ところで、ラッスンゴレライという言葉に意味をご存じでしょうか?これについてはいろいろと取りざたされ、中には都市伝説も出まわるほど。8.6秒バズーカー本人たちは、Twitterで意味のない言葉だと発言しています。このエピソードだけでも、いかに人々の記憶に残るネタだったのかがわかりますね。
3位 エンブレム
3位に入ったワードは、エンブレムです。東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム騒動が、上位にランクインした直接の要因といって間違いないでしょう。佐野氏デザインのエンブレムが発表されたのが、2015年7月。
そこからジワジワ検索が増えており、エンブレムの取り下げが報道された8月下旬から9月上旬に、一気に上昇。Googleトレンドでのグラフ上昇率は、すさまじいものがありますね。
今回の騒動では、佐野氏がデザインしたエンブレムがベルギーの劇場で使われているデザインと酷似していたことが発覚。デザインが似ていたことも問題の一つですが、エンブレムのデザインが選ばれる過程においても問題があったと指摘されています。ほぼ同時期に新国立競技場の建設計画見直しが行われ、2015年は東京オリンピック関連のスキャンダルが目立った年となりました。
さて、肝心のエンブレムについては、目下選考プロセスが進行中です。一般から公募し、集まった1万点を超えるデザインからエンブレムを選出することになっています。騒動の火種となった問題点を踏まえ、公募では透明性の確保に重点が置かれています。
さらに、国民がエンブレムの選考に関わる案も検討されています。東京オリンピックまではまだ長い期間がありますし、2016年以降も注目のワードになってくることでしょう。
4位 ドローン
ここ数年、世界的に話題となっていたドローンですが、2015年には日本でも一気に注目を集めました。ドローンとは、小型の無人飛行機のこと。キッカケとなったのが、2015年4月に起こった、官邸屋上へのドローン落下事件。
ネガティブなニュースでしたが、ドローンの知名度が世間に伝わったのはここから。以降、ドローンに関する様々なニュースがメディアを賑わせています。
事件の影響もあり、10月に改正航空法が閣議決定され、12月10日に施行されました。規制の影響によりドローンが下火になることも考えられますが、ドローン業界からはむしろ好意的に受け取る意見も多いのだとか。規制、すなわち明確なルールが定められることが、ドローンの普及を後押しするということです。
好悪さまざまのドローンですが、あらゆる分野での活用が期待されている技術であることに変わりはありません。具体例をあげてみましょう。アメリカのAmazon社、ドローンを利用した宅配システムの研究開発を進めています。ドローンに荷物を載せ、注文者の元へダイレクトに商品を届けるサービスを考えているのです。
まだ実現はしていませんが、数年以内にはサービスを受けられると言われています。その他にも、救助用ドローンやダイナミックな空撮が可能な自動追尾ドローンなどがあります。
5位 北陸新幹線
2015年3月14日に、金沢までのルートが開業した北陸新幹線。この開業にともない、名称も北陸新幹線として統一されました。Googleでの検索が急上昇したのも、このあたりから。注目ニュースもいくつか報道されており、2015年下期になっても根強く検索を集めています。
後述の日経トレンディによるヒット商品ランキングでは堂々の1位になるなど、北陸新幹線がつくり出す経済効果も期待の的になっています。
北陸新幹線の今後の開発計画については不透明な部分もあり、最も大きな課題は敦賀以西のルートでしょう。敦賀以西については小浜ルート、米原ルート、湖西ルートの3つのプランがありますが、さらに小浜・京都ルート、舞鶴を通るルートも検討対象になると報道されています。
2016年5月を目処にルートを絞り込み、調査に着手すると言われています。2016年の動向にも注目です。
6位 あったかいんだから
2014年から流行っている芸人、クマムシのネタです。2015年2月にはCDも発売され、Google検索でも注目を集めています。コンビ名のクマムシとは、長命虫とも呼ばれる無脊椎動物のこと。熱帯や極地方でも生息可能な生物にあやかって、芸能界で生き残っていけるようにとの願いを込めたコンビ名とのことです。
Googleトレンドによると、CD発売時に大きく検索を伸ばしていることが見てとれます。その後は徐々に注目度を下げていますが、日本レコード大賞の特別賞や日本有線大賞の有線話題賞も受賞。2015年の紅白歌合戦にも出場が決まっており、まさに一世を風靡したネタとなりました。
7位 大阪都構想
2015年5月17日に、大阪都構想の可否を決定する住民投票が行われました。Googleトレンドのグラフを見るとわかるように、住民投票前後での検索上昇率はすごいですね。
住民投票ではわずかな差で否決されましたが、今後も検討は続けられていくと報道されています。一連の報道で注目を集めた政策なだけに、今後の選挙では争点になってくることが予想されます。
8位 火花
2015年に販売された、又吉直樹氏による中編小説「火花」。2015年上期から徐々に注目を集め、7月の芥川賞の受賞は記憶に新しいですね。芸人の受賞は異例ということもあり、ネットやテレビでは連日のように報道されました。来年の芥川賞・直木賞も、注目を集めることでしょう。
なお火花は2016年にドラマ化を予定しています。Netflixでの配信になるようで、主人公の徳永役に林遣都、天才芸人の神谷役は波岡一喜を予定しています。総監督は、「余命1ヶ月の花嫁」でも有名な廣木隆一氏が担当するようです。
火花の検索数は下がってきているとはいえ、2016年も上位にランキングされる可能性は大きいでしょう。
9位 おにぎらず
おにぎらずとは、おにぎりをアレンジした料理のこと。おにぎりと同じ具材を使うのですが、海苔で包むだけで三角形には握りません。海苔で包んだら、包丁で適当な大きさに切って完成です。いろいろなアレンジがし易く、つくるのも簡単で手もよごれません。
おにぎらずが初めて世に出たのは、クッキングパパで紹介された1991年と言われています。しばらくたって、2014年から急に注目を集めはじめました。その原因になったのが、クックパッドでの、おにぎらずのレシピ。
クックパッドで人気になったことで、流行語として上位にランクインするまでになったのです。おにぎりのように、日常生活に根付く料理になっていくかもしれませんね。
10位 モラハラ
モラルハラスメントの略語、モラハラが10位にランクイン。芸能ニュースなどを中心に、世間を賑わせてきたワードですね。現代ならではのトピックということもあり、Googleトレンドでは通年で高い検索インタレストを保っていることがわかります。
モラハラとは、精神的な圧力を加えるタイプのハラスメントのこと。職場や家庭内で、起こっていることと言われています。モラハラという言葉が身近になったこともあり、モラハラへの対策やモラハラを働く人の治療についても、フォーカスがあたっていくことが考えられます。
日経トレンディによる2015年ヒット商品ランキングの結果は・・・
月刊情報誌の日経トレンディが選んだ、2015年のヒット商品ランキング。2015年に人気だった商品について、2014年10月から2015年9月までの集計をもとに順位がつけられています。
まずは、2014年の振り返りから。2014年のヒット商品ランキングは、下記の通り。
- 1位 アナと雪の女王
- 2位 妖怪ウォッチ
- 3位 ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター
- 4位 ジェルボール洗剤
- 5位 Ban汗ブロックロールオン
- 6位 伊右衛門 特茶
- 7位 TSUM TSUM
- 8位 クロワッサンドーナツ
- 9位 格安スマホ
- 10位 あべのハルカス
社会現象にもなったアナと雪の女王と妖怪ウォッチは、こちらのランキングでも上位に入っていますね。MVNOが提供する格安スマホやLINEゲームのディズニーツムツムなど、IT系の製品もランクインしています。
さて、2015年はどうなったのでしょうか?こちらのランキングでも、Googleトレンドのグラフと見比べながら分析していきます。それでは、1位から順に見ていきましょう。
1位 北陸新幹線
Googleの流行語ランキングでも5位にランクインしていた、北陸新幹線。従来は東京駅から金沢駅まで4時間ほどかかっていたのですが、なんと最短で2時間28分で行くことが出来るようになります。北陸新幹線で行くことのできる金沢や富山は、いま最も熱い旅行先でしょう。
2位 火花
同じくGoogleの流行語ランキングで8位だった、又吉直樹氏の著作「火花」。10万部売れればヒット、と言われる書籍業界において、なんと200万部を超える大ヒットを飛ばしています。2016年春にはドラマ版の配信が予定されているので、公開前後に再度売上が伸びることが予想されます。
3位 インバウンド消費
海外から訪れた外国人が日本国内で消費することを指す、インバウンド消費。インバウンド消費を代表する言葉は、「爆買い」ですね。爆買いとは、中国人などの観光客がショッピングで大量の商品を買っていく現象のこと。
メディアでも大きく取り上げられているので、ご存じの方もおおいかと思います。なお、ユーキャンが行っている新語・流行語大賞では、爆買いが1位に選出されています。
最近では、日本へのツアーの一貫として、ショッピングが組み込まれているケースも多くなっています。こういった環境も、爆買いなどのインバウンド消費を後押ししているのでしょう。インバウンド消費は、現代の日本に経済効果をもたらしてくれるので大きな期待を集めています。
経済効果をもたらしてくれる一方で、インバウンド消費には負の側面があることも事実です。例えば、爆買いによって特定の商品が品薄状態となることがあります。そのため、普通に買い物をしに来た日本人がその商品を買えなくなるのです。
本当に買いたい人が買えない、となると困ってしまいますよね。香港では、反爆買いを名目とするデモも起きています。海外の景気にも左右されるため、インバウンド消費がいつまで続くのかは不透明と言えます。
4位 コンビニドーナツ
ドーナツと言えばミスド(ミスタードーナツ)を思い浮かべますが、2015年はコンビニドーナツが流行の兆しを見せています。コンビニドーナツとは、その名の通りセブンイレブンなどのコンビニで買うことのできるドーナツのこと。
各コンビニのドーナツを比較している記事も多く、ネットや書籍を中心に賑わいを見せています。日経トレンディの2014年のランキングでも、同じドーナツからクロワッサンドーナツがランクインしています。日本人はドーナツが好きなんですね。
Googleトレンドのグラフを見てみましょう。2015年初頭に一度大きな上昇があったのち、安定して検索を稼いでいます。最近ではコンビニでもおいしいコーヒーが飲めるようなりましたが、苦みのあるコーヒーは甘いものとの相性が良いですよね。
コンビニドーナツがヒットしたのも、頷けます。とは言え、コンビニドーナツはまだ販売されて間もない商品です。2016年の動きにも注目ですね。
5位 ココナツオイル
美容やダイエットに効果があると人気のココナツオイル。Googleのランキングでも、上期の9位にランクインしています。日本でも大人気のモデル、ミランダ・カーさんが愛用していることも人気に拍車をかけています。
日本国内でも、石原さとみさんやおのののかさん、ローラさんなど、モデルや女優さんを中心に多数の愛好者が知られています。
ココナツオイルの使い方ですが、調味料として普段の食事に加える方法が一般的。その他、ボディケアやヘアケアにも活用している方も多いようです。使い方が簡単なことも、ココナツオイルが流行した一つの要因なのでしょう。
ココナツオイルが注目を浴びたのは、2014年にNHKの「あさいち」で特集が組まれたことがキッカケ。Googleトレンドを見ると、2015年初頭から大きく検索インタレストを集めていることがわかりますね。
2015年下期にかけては落ち着きを見せていますが、近年のネイチャーブームもあるので息の長い商品になるかもしれません。
6位 ガウチョパンツ
南アメリカの民族衣装を取り入れたファッションアイテム、ガウチョパンツ。2014年ころから注目を集め、2015年の注目スタイルとして一気に注目を集めました。着心地も良く、コーデの幅が広がると人気です。
ただ、ガウチョパンツを取り入れるにはコツも必要。来年も変わらず、注目集めているでしょうか?
7位 チョイ飲み
飲み会まではいかないけれども、仕事帰りにサッと飲みたい。そんなニーズに応えたチョイ飲みが、7位にランクイン。吉呑み(吉野家のチョイ飲みサービス)という言葉も流行っていますよね。従来の飲み方とは異なるチョイ飲みならではの価値を提供しようと、各社が力を入れている分野です。
Googleトレンドでは、一年を通して検索され続けていることがわかります。一過性のブームではなく、チョイ飲みが消費生活に根付きつつあることがうかがえます。年が明けて2016年に入っても、よく耳にするワードになりそうですね。
8位 明治プロビオヨーグルトPA-3
PA-3とは、「プリン体と戦う」と謳っている乳酸菌のこと。明治プロビオヨーグルトPA-3は、この乳酸菌を利用したヨーグルトです。ドリンクタイプの製品も販売されています。CMなどの広告に非常に力を入れられているので、ご存じの方も多いのでは。
Googleトレンドを見ると、4月の発売前から注目を集めていたことがわかります。年末にかけては、徐々に検索を下げている様子が見てとれます。
9位 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ
あまりの人気で発売後すぐに出荷停止、再販がニュースになるなど注目の南アルプスの天然水&ヨーグリーナ。Googleトレンドを見ると、2015年4月の出荷停止時、および2015年6月の再販時に多く検索されていることが見てとれます。供給体制が整ったとのことで、現在では検索は落ち着いていますね。
同じくサントリー社が販売しているレモンジーナでも似たような事態となっているため、批判を受けたことも記憶に新しいでしょう。あえて品薄状態を起こすことで、マーケティング効果や話題性を狙うのです。
ただ意図的に品薄状態にすることはリスクも高いため、単純にサントリー社が需要予測を読み違えたことが原因だったのでは、という結論に落ち着いています。
10位 アップルウォッチ
iPhoneやMacで有名なアップル社が販売している腕時計型の端末、アップルウォッチ(Apple Watch)。2015年4月に発売されました。ウェアラブル機器が世に出て数年が経ちますが、人々の生活を替えるほどにはいたっていません。
活用している人も、まだまだ少数派でしょう。アップルウォッチの登場によって、そういった現状が変わるのではないかと大きな注目を集めています。なお、アップルウォッチを使うにはiPhone5以上の機種が必要です。
アップルウォッチは、スポーツや健康など、ライフログ分野での活用が多いようです。とは言え、アップルウォッチの特徴を活かしたアプリもまだ多くはありません。ウェアラブル端末ならではの、斬新なアプリが登場してくることに期待ですね。
Googleトレンドのグラフを見てみましょう。アップルウォッチの販売時期に、検索インタレストが上昇していることがわかります。しかし2015年の後半でも、長期的に検索インタレストを保っている様子がわかります。アップルウォッチへの期待度、興味関心の高さがうかがえます。
なお、アップルウォッチはプレゼントとして購入されることも多いようです。プレゼントとしては値段も手ごろなので、2015年の年末商戦でも話題を集めることでしょう。
まとめ
2015年は、マイナンバーや北陸新幹線、爆買いなどの政治・社会に関心が集まった一年でしたね。エンタメ系のワードや商品も、引き続きたくさんの検索を集めていました。逆に、スポーツに関するワードは全く見られませんでしたね。
来年はリオオリンピック・パラリンピックがあるため、上位にランクインするような、記憶に残るシーンが出てくることでしょう。2016年はどういった流行が見られるのか、とても楽しみですね。