時代はコンテンツ!その背景にあるSEO対策の歴史を知ろう

[著]
SEO対策

「SEO対策(検索エンジン最適化)」という用語はWeb業界に従事している人ならもちろん、そうでなくてもWebやITに興味がある人ならば知っている人も多いほどメジャーなものになりました。SEO対策の歴史は古く、1990年代半ばから始まったとされています。日本の一般家庭にパソコンが急激に普及し始めたきっかけがWindows95の発売ですので、SEO対策はちょうどその頃から始まった事になります。今回はSEO対策の歴史と変革について書いていこうと思います。

※SEOの基本については下記の記事をご参照ください。
SEOってな~に?Web初心者におくる「SEOの基本のキ」

SEO対策はなぜ生まれたか?

検索エンジンの登場

90年代前半までのインターネット黎明期には、ユーザーはブラウザに直接URLを打ち込んでWebサイトを閲覧していました。ところが、1990年代半ばにYahoo!やexciteなどの主要な検索エンジンが続々と登場しはじめ、1998年にはGoogleが登場し一年足らずで急激にシェアを広げました。これにより、Webサイトを探す際には検索エンジンを利用するという文化が一気に広がりました。

上位表示の必要性がアップ

検索エンジンがユーザーに認知され急速に普及したことにより、直接URLを打ち込んでWebサイトを訪問するユーザーはほとんどいなくなりました。そのため、主要な検索エンジンにおいて集客したいキーワードで検索した際に、自身のWebサイトを上位に表示させる必要性が急激に増しました。検索した際に上位に表示されなければ、Webサイトはあってないような存在になってしまうからです。こうした背景により生まれたのが「SEO対策(検索エンジン最適化)」です。

SEO対策の歴史

現在、SEO対策において過去にいくつも存在していた裏ワザ的(ブラック)な手法はほとんど使えなくなっています。しかし、検索エンジンがここまで進化するに至ったのは、長い歴史と様々な対策が施されてきたからこその結果なのです。

1990年代のSEO対策

初期のSEO対策(SEO対策という用語もまだ一般的ではありませんでした)は単純でシンプルなものでした。

  • ページ内にキーワードを盛り込む
  • メタタグにキーワードを盛り込む
  • サイトのページ数を増やす
  • HTMLを最適化する

また、文字色を背景と同化させて見えなくしたり、文字サイズを肉眼では見えないくらいに小さくしてキーワードを詰め込むなどのブラックな手法もしばらくは効果がありました。

2000年代のSEO対策

GoogleやYahoo!が登場してから暫く経ち、検索エンジンの精度も徐々に進化してきました。これにより、キーワード盛り込みなどの単純な対策は効果がなくなりました。2000年代に入り絶大な効果を発揮するようになったのが、被リンク対策(外部サイトから自身のサイトにリンクを貼ってもらう)です。SEO対策といえば被リンク対策、という認識が強かった時代です。

  • 被リンクの数をとにかく増やす
  • 質の高いサイトからリンクを貼ってもらう

つまり、質の高いサイトからの被リンク数を大量に獲得できれば、必然的に自身のサイトは検索エンジンで上位表示されたのです。そのため、被リンクを提供してサイトを上位表示させるというSEO対策の業者が大量に出現しました。

2010年以降のSEO対策

2010年に入り、Yahoo!JAPANがGoogleの検索エンジンを採用しました。日本ではGoogleよりもYahoo!のシェアのほうが高かったため、SEO対策もYahoo!重視でおこなわれていましたが、これによりSEO対策といえばGoogle対策を意味することになりました。これに合わせるようにGoogleは大幅なアルゴリズムのアップデートを次々におこないました。簡単にいうと、被リンクを重要視していたGoogleが、サイトのコンテンツ内容を重要視するようになったのです。

パンダアップデート(2011年2月~)

「品質が良いサイトの掲載順位を上げて、品質が悪いサイトの順位を下げる」ことを目的としています。コンテンツの充実度やサイト内容のオリジナル性などが基準となっています。

ペンギンアップデート(2012年4月~)

「不正に検索順位を操作することを意図している手法を排除する」ことを目的としています。主に自作自演の被リンクのことを指します。これにより、規模が大きいだけの質の低いサイトや内容のないリンク集からの被リンクの効果はほとんどなくなりました。

これらのアップデートにより、被リンクが多いだけで内容の薄いサイトは検索上位から圏外へととばされ、ユーザーに有益となる情報が豊富な内容の濃いサイトが検索上位に表示されるようになりました。これが、現在のSEO対策においてコンテンツが重要といわれている要因です。

まとめ

2015年現在、検索エンジンで上位表示させるためのポイントはサイトのコンテンツ内容をいかに充実させるかにあります。検索エンジンが20年の時を経ていきついたこの基本的な考え方は今後も変わることはないでしょう。被リンクに頼る時代は終わりました。これからはコンテンツありきの時代です。内容の濃いサイトを作成し、定期的に更新していくことを今まで以上に心がけましょう。


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