飲食店の集客といえば、「ぐるなび」を代表とするネットメディアや「ホットペッパー」のようなクーポン紙、その他、地域密着型マガジンや各種看板が王道です。ですが、集客をこれら有料メディアだけに任せていてはいけません。
飲食店を選ぶポイントは人それぞれ、いろいろ考えられますが、その1つがFacebookやTwitterで拡散された情報です。投稿、いいね!、シェア、RT(リツイート)された料理や店内の写真、紹介文を見て、「今度、行ってみよう!」となるわけです。
ただし、SNSによる拡散をボケっと待っていては閑古鳥が泣き止むことはありません。意図的に「拡散される仕掛け」を施すことが集客というものです。
1.撮影アイテムで拡散!
観光地の定番といえば「顔出しパネル」(顔抜きパネル、顔ハメ看板、顔出し看板等、諸説あります)。サイズにより異なりますが、1~10万円で制作できるため、近ごろでは、飲食店でも導入が増えているようです。
何と言っても、子供連れのお客様には効果絶大ですよね。店頭に置けば、仮に来店してくれなくても撮影、拡散してくれるかも。
2.名物料理で拡散!
いわゆる名物料理は多くの店にあると思いますが、拡散を狙うには「見た目のインパクト」が重要です。渋谷にある、ムルギーというカレー屋さんはライスの盛り方が特徴的。まるでマッターホルンのような様相は、ついつい写真を撮って拡散したくなってしまいます。
ただ、残念なのはネーミング。「ムルギーカレー」では、ただの鶏肉入りのカレーでしかないので、「アルプスカレー」、「ヒマラヤカレー」程度には気を使ってほしいものです。
3.利きメニューで拡散!
元祖利きメニューといえば、日本酒の利き酒です。越後湯沢駅や新潟駅構内にある「ぽんしゅ館」は、たった500円で県内93酒蔵の日本酒から5種類を飲み比べでき大盛況。単純に、「いろいろ飲みたい」という欲求だけでなく、「通ぶりたい」という欲求も叶えているわけですね。ビアバーにも利きビールできる店が多いですが、初めて来店した方に優しいメニューですよね。
利きメニューで当てた!外れた!は酒の席で盛り上がりますし、その「体験」自体が拡散のネタになるというわけです。
4.チャレンジメニューで拡散!
チャレンジメニューといえば「大盛り」と「激辛」が二大巨頭です。お店のコンセプトを崩しては本末転倒ですが、「4人以上でチャレンジできるメガ盛りモツ鍋」で客数アップを狙ったり、手軽に挑戦できる「しめの冷やし茶漬け30秒完食スピードチャレンジ」(熱いとヤケドしますからね)でリピートを狙ったり、趣向を凝らしてみてはいかがでしょう?
5.名物スタッフで拡散!
メニューや特典を用意するのは厳しいということであれば、やっぱり「人」で勝負です。セクシーな制服でグラマラスな美女が接客してくれる「フーターズ」やマッチョがかき氷を作ってくれる「マチョ氷」は典型例ですが、これはキワモノの部類(ごめんなさい)。
「イケメンスタッフランキング」を店内に張り出し、投票してくれたら一緒に撮影。。。すみません、これも紙一重ですね(笑)
6.写真撮影で拡散!
FacebookやTwitterでの拡散に欠かせないのが写真です。カップルや大人数で来店していたら、「写真撮りましょうか?」と一声かけて、積極的に写真を撮ってあげると吉。リクエストがあれば、みんなのスマホで写真を撮ってあげましょう。混雑時は難しいかもしれませんが、やる価値ありますよ。
7.おもてなしで拡散!
気の利いたホテルや小洒落たレストランは普通にやってますが、「川島様、本日はありがとうございます。」のような名前入りのメニューや手紙は、やっぱり嬉しいものですし、撮影の対象になります。一見、こんなおもてなしと縁がなさそうな飲食店ほど、そのギャップが喜ばれると思いますよ。
8.特典で拡散!
「QRコードでメルマガ登録すると人数分のドリンクプレゼント!」はよく見かけますが、個人情報保護にうるさいご時世、なかなか登録してもらえるものではありません。
であれば、もっと敷居を下げればいいのです。Facebookでチェックインしたら、Twitterに写真付きで投稿したら、Instagramに投稿したら。。。SNSの裾野を広げて、ガンガン拡散してもらいましょう。
まとめ
「拡散を狙え!飲食店がSNSで集客力を上げるための8つの仕掛け」いかがでしたか?
SNSによる拡散の力は、時に想像を絶するまでに大きくなります。今回ご紹介した8つの仕掛けを、あなたのお店のスタイルやコンセプトに合うようカスタマイズして実践してみてください。
【追記】ポケモンGOに注目
社会現象となっている「ポケモンGO」は単なるゲームではありません。無料でアイテムを手に入れられるポケストップになることで、店舗集客にも役立つはず。ポケモンGOについては、こちらの記事をご覧ください。