WEBでビジネスされている方はもちろん、会社を経営されている方であったり、個人的にブログなどを執筆されている方であったり、みなさん少なからず1つはWEBサイトを運営されていたり、管理されているのではないかと思います。
このWEBサイトでいまもっとも必要とされることの1つが「モバイルフレンドリー対応」です。
モバイルフレンドリーの概要
モバイルフレンドリーとは何か?
大半のWEBサイトは、画面サイズの大きなパソコン等のデバイスで最適に表示されるよう設計されていますが、これをスマートフォンなど画面の小さなデバイスで表示した時、どのように表示されるでしょうか?
WEBサイトの多くは、パソコン向けのサイトが小さく縮小されて表示される状態です。スマートフォンユーザにとっては、とても見づらく、リンククリックなどの操作が非常にしづらい状態と言えます。
この「スマートフォンで閲覧した際の使いづらさを改善すること」、つまり「WEBサイトをスマートフォンでも最適な状態で表示されるようにすること」、これがモバイルフレンドリー対応です。
なぜモバイルフレンドリー対応が必要なのか?
スマートフォンの普及は驚くべきスピードで進んでいます。2014年度末時点での世帯普及率は54.7%(内閣府調べ)となっており、引き続き拡大傾向にあります。最近のGoogleの発表によると、日本や米国ではスマートフォンでのキーワード検索回数が、パソコン等での検索回数を上回ったとのことです。
このことから、今後ますますインターネットを使ったブラウジングにはスマートフォンが利用されると考えられます。
ところが前述の通り、スマートフォン普及率の伸びに対して、肝心のWEBサイトのスマートフォン対応が進んでいないというのが現状です。
これに対してGoogleが打ち出したのが、「モバイルフレンドリー対応をしているWEBサイトを検索結果の上位に表示する」というアルゴリズムの変更です。
スマートフォンに対して最適表示の考慮がされているWEBサイトには、Googleの検索結果画面で「モバイルフレンドリー」(日本語版Googleでは「スマホ対応」)というラベルが表示され、より上位に表示されるというのがこの変更の内容です。逆に最適表示されていないWEBサイトは検索しても下位にしか表示されなくなる可能性があります。
WEBサイトによっては、Google検索結果からのサイト流入が減少するということにも繋がりかねないのです。
モバイルフレンドリーアップデートの結果と対応策
ついに実施されたモバイルフレンドリーアップデート
4月21日にモバイルフレンドリーアップデートが展開されました。現時点で1ヶ月ほどたった訳ですが、影響があったのは全体の10%程度と専門家が予想していたよりかは遥かに少なかったようです。
この結果により、Googleは順位を変動させることが目的ではなく、サイト運営者へのスマートフォン対応の早急な対応と、ユーザーに対するモバイル検索の意識づけが目的だったのではないかといわれています。
今後の展開次第で影響が大きくなることはあるかもしれませんが、パンダアップデートやペンギンアップデートの時のような目に見える急激な変化が起きる可能性は少なそうです。
モバイルフレンドリーのために、具体的に何をすれば良いのか?
WEBサイトをスマートフォンに最適化するための方法にはいくつかありますが、その1つに「レスポンシブデザイン」という手法があります。これは、WEBサイトの画面を表示するのに必要な要素(HTML、PHPなど)はパソコン・スマートフォンで共通化しながら、それらの要素の配置やサイズ(CSS)をデバイスごとに変えることで、各デバイスでWEBサイトが最適に表示されるようにするという方法です。
まとめ
既存のWEBサイトをモバイルフレンドリー対応にしていくことにはコストがかかりますが、前述のスマートフォン普及率やGoogleの最適表示を重視する姿勢を考えると、少しずつでも良いので確実に対応を進めていくことが必要です。
ちなみに、自社のサイトがスマートフォンに最適か否かは、Googleの提供する「モバイルフレンドリーテスト」(https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/)で簡単に調べることができます。
まずは自社サイトの現状を把握するところから始めてみませんか?