メールマガジンの平均開封率はいまや10%前後しかないそうです。ユーザーが配信元の企業や店舗に興味がある場合は多少アップするものの、それでも15~20%くらいがいいところです。これでは、苦労してユーザーのメールアドレスを取得したとしても、メールマガジンからの情報配信で効果をあげるのはかなり難しいでしょう。
そこで今注目されているのがLINEが運営するLINE@というビジネス向けのサービスになります。
メールマガジンの平均開封率は9.7%~10%(ベンチマーク対象:2012年に配信された14億のオプトインメルマガ)
LINE@とはなにか?
LINE@(http://at.line.me/jp/)
通常のLINEはプライベートでの利用を目的としているサービスで、コミュニケーションも1対1が基本でした。これに対してLINE@は1対多数のやり取りを目的として作られたサービスで、不特定多数のユーザーへの一斉配信が主要な目的となっています。Facebookでいうところの、通常の個人アカウントと運営者を公表せずに運用可能なFacebookページの関係に似ています。
LINE@の主な機能
LINE@では友達になっているユーザーにメッセージを一斉配信することができます。ただし、無料プランでは一ヶ月に1,000通までしか送ることが出来ず、月額5,400円の有料プランに入ると50,000通まで送ることができるようになります。
※1通のメッセージを500人の友達に送った場合は500通としてカウントされます。つまり、友達が500人いるアカウントの場合、無料で送れるメッセージは月に2通までとなります。
その他にはユーザーがメッセージを送ってきた際に自動で返信する機能や、友達登録してもらった際にお礼のメッセージを自動的に送る機能も備えています。また、自動返信機能をオフにしなければなりませんが、通常のLINEと同じように1対1でのトークをすることもできます。1対1でのトークには送信数に制限がないので、やろうと思えば友達になっているユーザーとエンドレスにやり取りをすることも可能です。
LINE@の情報配信媒体としての価値
これらの機能をもっていることから、LINE@は従来のメールマガジンととても近い性質をもっています。メールマガジンの開封率が劇的に下がった今、アクティブユーザーの多いメッセージアプリで一斉配信をすることが出来るのは非常に価値があります。1日に何回もアプリをたちあげるユーザーが多いメッセージアプリですから、メッセージの開封率はメールマガジンとは比較にならないほど高いのです。情報配信の媒体を増やしたい場合はもちろんのこと、ユーザーとのコミュニケーションがうまくとれていないという企業や店舗は、LINE@を試しに導入してみることをおすすめします。FacebookページやTwitterとはまた違った効果があらわれる可能性が高いでしょう。