2020年の東京オリンピック時には1万室以上の宿泊先不足が予測されていることから、民泊が注目を浴びています。
今年の春から大田区で民泊制度がスタートし、外国人受け入れのため今後も拡大していくであろう民泊ビジネス。中でも徐々に登録数を伸ばしているのがAirbnb(エアービー・アンド・ビー)です。
日本ではまだ普及率が低いのですが、世界的には非常に人気のサービスとなっています。そこで今回は、オリンピックに向け日本でも広がっていくと思われるAirbnbをご紹介します。
ビジネス型民泊サービス”Airbnb”とは?
Airbnb(エアービー・アンド・ビー)はアメリカ・サンフランシスコに本社を置いている会社で、宿泊施設や民泊施設と旅行者をつなぐウェブサービスです。
なぜ「bnb」でビーアンドビーという読み方になるかというと、スタート当時はAirbed(エアーベッド)とbreakfast(朝食)を提供するサービス「Airbed and breakfast」だったからだそうです。
Airbnbのビジネスモデルとサービス
Airbnbの収入源は?
ゲスト(宿泊者)から予約料金の6~12%、ホスト(宿提供者)から予約料金の3%が手数料としてAirbnbに入ります。
手数料がこれだけかかるにも関わらず、利用者を延ばし続けている理由は何なのでしょう?
登録費なし&無料写真撮影がAirbnbの魅力!
Airbnbにホストとして登録する際、サイト掲載料や月間登録費はかからず、なんとプロによる写真撮影が無料でついてきます。ゲストが宿泊先を決めるのに写真は重要な基準の1つ。ホスト側からすると、プロの撮影が無料なのは大きな魅力ですね。
他にも、キャンセルポリシーなどのルールはホスト側で決めることができます。
キャンセルに関しても自己都合のキャンセル(ex.予約を確定したけれどキャンセル)にはペナルティ対応があるなど、ホスト側が安心できる仕組みになっていることがAirbnbが利用される理由です。
日本でのAirbnbホスト利用数は?
日本での認知度はまだ高くありませんが、約5,000人がホストとして登録。物件登録数は2万を超えており、この1年で3倍にまで急増しています。単純計算でホスト1人あたり4物件と、複数の物件を運営している人が多いようです。
登録物件数が多いということは、選べる物件の種類・価格もそれだけ多いということ。ホテルより安いのが民泊の魅力のひとつですが、Airbnbは安いだけではなくホテル顔負けのおしゃれな内装の部屋や場所によってはなんとお城に泊まれるそうです!
日本人では他人の家に泊まるのはちょっと・・・という人も多いような気がしますが、メディアで取り上げられる機会が増え少しずつ理解されてきているようです。
Airbnbを利用する最大のメリットは?
では、ホスト・ゲストがAirbnbを利用する最大のメリットは何でしょうか?
それは支払い方法の手軽さにあります。日本でもビジネス型民泊が増えてきていますが、一般的に支払いは個人間で行われるのが主流で、仲介・サポートするものを通さないことから貸す側と借りる側でトラブルになることも少なくありません。
Airbnbであれば、その心配はありません。サイト上でお金のやり取りができるからです。ゲストがAirbnbに入金した時点で宿泊確定になるので、お金のやり取りにストレスを感じることなく場所を提供できます。
クレジットカード決済にも対応しており、ゲスト側が気軽に民泊できるシステムになっていることもAirbnbが選ばれる理由の1つでしょう。このような民泊の不安や手間を解決することで世界的にシェアされるサービスになったのですね。
Airbnbビジネスモデルのポイント
- 良心的な料金体系+撮影サービス等のサポート体制
- 個人間だと一番ストレスになる金銭のやりとりの仲介
- ホテルでは泊まれないような場所に格安で泊まれる
「評価額一兆円!民泊を牽引するAirbnbのビジネスモデルとは?」いかがでしたか?日本でも更に利用者が拡大していくであろう民泊ビジネス。
その先駆け的存在として日本でも普及しつつあるAirbnbですが、ビジネス型民泊はまだまだ問題点が多いのも実情。近隣トラブルになることもあり、マンションによってはAirbnbの利用を禁止している所もあります。
Airbnbを中心とした民泊ビジネスの問題点と今後の課題については、次回ご紹介しますのでしばしお待ち下さいね。